傾聴とはオウム返しではない

オウム返しには違和感

傾聴の講座にいったのですが、講師が「相手の話の語尾を繰り返してください」とオウム返しという方法を強調していました。

例えば、相手が「昨日、会社の帰りに大学時代の友達に声を掛けられたんです。」と言ったら、自分は「声をかけられたんですね」と相手の言ったことを繰り返すという方法です。

こんなふうに、言ったことを繰り返すから、「オウム返し」と言われているようです。奇しくも「オウム」という言葉が入っていることが、「オウム返し」の欠点を暴露しています。オウムは、繰り返し同じことを聞かせると、人間の言葉も覚えて、それを真似します。しかし、オウムは別に、人間と話ができるわけではありません。ただ、単に意味も分からず真似をして繰り返しているだけです。

話をしていて、オウムのように繰り返されても、ハッキリ言ってバカにされているように思うんじゃないかと思います。

相手の話を聴くことは、単純に繰り返したりすることではなくて、こちらも自分なりに考えたことを言うことが大切じゃないのか、と思っています。

傾聴とは相手の言いたいことを聴くこと

調べてみると、傾聴とは、相手の言いたいことを聴くことだそうです。自分が関心を持っていることではなく、相手が関心を持っていることに関心を持つということも大切だということです。

傾聴についての解説